ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

エコジン02・03月号

指定できるサービスで(現在、東京5区と大阪市3区で提供)、1時間単位の指定による「不在率」はわずか2.7%。再配送を削減することで環境負荷の低減につなげている。 こうした効率的な配送を可能にするのが、最新のテクノロジーだ。同社では、物流ビッグデータを分析し、AIを活用した配送ルート計画を可能にするシステムを導入。電気自動車の利用と合わせ、新しい技術を活用して配送時のCO?排出ゼロを目指す試みを行っている。また、同社の消費電力の多くを占める物流センターでは、埼玉、福岡の物流センターの屋上に大規模太陽光パネルを設置。将来的には、発電した電力を物流センターや電気自動車の充電など自社で利用していく考えだ。 「従来の取り組みに加え、新しい発想や技術を取り入れることでCO?ゼロを目指す」と環境管理責任者の亀井一行氏。積極的なイノベーションの活用により、同社の環境への取り組みが新たな一歩を踏み出した。顧客・社会・環境に最適な流通をめざす オフィスや個人向けの通販事業を展開するアスクルでは、梱包の省資源化、折りたたみコンテナを利用した「ECO-TURN(エコターン)配送」など、継続的に環境への取り組みを続けてきた。新たな活動として2016年7 月に発表したのが「、CO?ゼロチャレンジ」だ。これは「2030年を目標として、同社の事業所から排出するCO?や配送に関わって排出するCO?をゼロにする」というもの。さらに、取引先のメーカーや顧客との連携を図り、原材料調達から物流センターへの商品の輸送、顧客への配達まで、サプライチェーン全体でのCO?排出削減を推進していく方針も打ち出した。 事業の基盤である流通プラットフォームを、顧客、社会、地球環境にとって無駄のない、「最も効率的で環境に配慮したエコプラットフォーム」に進化させることを目指し、具体的なプロジェクトの計画が進んでいる。ビッグデータやAIを使い、配送を効率化 「CO?ゼロチャレンジ」に向けた新たな取り組みのひとつとして、商品配送用の電気自動車12台を導入し、東京都内で運用を開始。電気自動車の配送拠点として、東京都世田谷区に「世田谷デポ」を開設した。現在電気自動車が利用されているのは、個人向け通販LOHACOの受け取りサービス「HappyOn Time」や法人向けの配送だ。「Happy On Time」は配達時間を小刻みな時間で持続可能な原材料調達を目的に、2010年から同社のインドネシア製コピー用紙1箱(A4/5,000枚)購入に対し2本の産業植林に繋がるプロジェクトを実施している。2016年5月時点で、総面積約7万ヘクタールに約1億190万本の植林を確認。2015年に初収穫。コピー用紙の製紙原料となっている。1 b o x f or 2 t r e e sプチ物流センターに太陽光パネルを設置「ASKUL Logi PARK 福岡」などの物流センターの屋上に大型の太陽光パネルを設置し、再生可能エネルギーの活用を進める。センター内では、LED 照明への切り換えなど使用電力量の削減にも取り組んでいる。23