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概要

エコジン02・03月号

14これまで紹介した事例の他に、再エネ・省エネ分野ではさらに新しい技術や取り組みが注目され始めています。未来のエネルギー事情を変えるかもしれない、4つの先進的なテクノロジーを紹介します。今後を担うあたらしいテクノロジー 潮の流れを受けてタービンが回転し、電力を生み出す潮流発電。長崎県五島市沖の水深約40mの海底に直径16mの巨大タービンを設置した実証実験が始まる。1 基2 M W級の発電能力がある商業用発電機を設置するのは、日本では初めての試みだ。「風力をはじめ再エネ開発を行う陸地は限られてきています。次は海の出番。しかも潮の流れは一定で規則性があり太陽光や風力と比較しても発電効率が高いと考えられています」と事業者の九電みらいエナジー担当者は話す。まずは潮流、岩盤など設置箇所の基礎調査を行い、発電機の設計・製造を進めて、2 01 9年度の設置を目指していく。洋上風力発電に続く、新たな海のパワー潮流発電 潮流発電技術実用化推進事業軽量、高強度の次世代型素材セルロースナノファイバー(CNF) セルロースナノファイバー性能評価モデル事業 あらゆる植物の細胞壁の骨格となる成分、セルロースナノファイバー( CNF)。植物繊維をナノサイズまでほぐした、環境にやさしいバイオマス素材として注目されている。軽量、高強度、低熱膨張などの特徴があり、樹脂やゴムなどの補強用繊維として、また食品やヘルスケア用品など幅広い分野で利用可能だ。 研究を進める京都大学の矢野浩之教授は「例えば、持続型資源のCNF で自動車部品を作れば、自動車の軽量化も含め、環境性能を著しく向上させることにつながる。今後はコストダウンなど普及に向けても力を注ぎたいです」と話している。100nm