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概要

エコジン02・03月号

12回生電力を生み出す制御装置(下段右)を搭載した車両。車両内の照明などにも回生電力を使用している車は単位輸送量当たりのCO2排出量がガソリン車の約6分の1、飛行機の約5分の1とされる環境にやさしい乗り物だ。しかしその一方で、1本の電車で数千人の人を運ぶ電車は、電気を大量に消費する乗り物でもある。 各鉄道会社はこれまでにも、さまざまな省エネ技術の開発に取り組んできた。阪急電鉄では、1970年代から本格的に、電車がブレーキをかけた際に生まれる回生電力を、架線を通して他の電車の動力源として使用し、消費電力量を減らしてきた。 この回生電力の用途をさらに広げたのが、昨年3月に西院発電所に導入した「駅舎補助電源装置」だ。公共性の高い駅などで省エネ設備の導入を促進しようと、環境省と国土交通省が連携して行う「エコレールラインプロジェクト事業」を受けて設置されたもので、これにより電車の走行電阪急電鉄株式会社電車がブレーキをかけることで得られる「回生電力」。これまでは、他の電車に供給されるだけでしたが、余剰電力を駅構内でも利用して大きな省エネ効果が得られています。もっとエコな鉄道へ。あたらしい再エネ・省エネ