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概要

エコジン02・03月号

11森 勇介教授GaNパワーデバイス大阪大学 大学院工学研究科GaNパワーデバイスについてよりくわしく知りたい方は……http://www.env.go.jp/council/06earth/y0618-06/mat04.pdfに大きな省エネ効果が期待できる。 しかし、なぜこれまでGaN結晶が使われなかったのか。それはGaN結晶を製造するのが難しいからだ。しかもパワーデバイス用のGaN結晶にはLEDに使うGaN結晶よりもさらに完成度が高く品質の良いGaN結晶が求められる。 ノーベル賞を受賞した名古屋大学の天野浩教授と共同で、高品質かつ大面積で大量生産可能なGaN結晶の研究を行っている大阪大学の森勇介教授は「現在、産官学が協働してGaN結晶の製造という川上から、製品に搭載される川下まで、同時に研究開発が進んでいます。現在他国でもGaNパワーデバイスのプロジェクトが進められていますが、日本の協働研究態勢によって、一歩も二歩も先んじているように思います」と話す。 GaNパワーデバイスが普及すれば、変電設備などの電力インフラから、あまたある野外照明、電気自動車やPCのデータサーバなどの最新電気機器まで、さまざまなところで利用され、それぞれのエネルギー効率が高まり、一段と省エネが促進されるはずだ。すでにパナソニックがGaNパワーデバイスを製造しており、今後は富士通なども参入する予定で、研究開発がさらに加速することが期待されている。電気を使用するすべての物にGaN結晶を使用すると、全発電量の約10%をさらに削減することが可能L E D 照明電気自動車・ハイブリッド車電子レンジ サーバーより明るく省エネなLED照明が実現より省エネ性能が向上温めたいところだけを選んで温められる電子レンジが実現車載ヘッドライト野外・トンネル照明など・・・7インチGaN基板GaNトランジスタ(画像提供:サイオクス) (画像提供:パナソニック)お話を伺った人GaNパワーデバイスが実用化されると……