ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

エコジン12・01月号

イルカ 1950年、東京都生まれ。女子美術大学在学中にフォークグループを結成、74 年にソロデビュー。75 年、『なごり雪』が大ヒットし、シンガーとしての地位を確立。現在もコンサートを中心に精力的な活動を続け、45 周年を迎えた。女子美術大学客員教授、IUCN 親善大使、環境省地球生きもの委員会委員、国連生物多様性の10年委員会委員、環境省中央環境審議会自然環境部会野生生物小委員会委員なども務める。公式サイトには環境活動に関するページも。http://www.iruka-office.co.jpIUCNのテーマソングともいえる『We Love YouPlanet!~ひびけ!惑星に。』を作り、世界111カ国に配信。生き物、自然、地球、すべての命に対する、愛に満ちたスケールの大きな名曲となった。他にも、国連生物多様性の10年日本委員会の委員を務め、今年の10月に石川県で開催された第1回アジア生物文化多様性国際会議でも講演を行うなど、イルカさんの自然・環境への関わり方は濃密だ。「5年前から着物の作家活動も始めたんですが、着物と帯に生物多様性やレッドリストをテーマにした絵柄を描き、IUCNとのコラボレーションも実現しました。伝統的なものづくりと環境活動は密接につながっていると思います。卓越した技術を持った職人さんたちが高齢化して、まさに絶滅危惧の状態ですし、伝統的なものづくりは、地域のきれいな水や森があってこそ成立する。それらを守ることは、そこに棲む生き物を守ることにもつながります。生物の多様性と文化の多様性は切っても切れない関係にあるんです。よく人と話している時、『それ、人間として言っていますか?』と言われるくらい、いつも私は生き物の側に立っちゃうんですよ(笑)。人間の気持ちを語る人は、いくらでもいるけれど、生き物たちは一切言葉を発さず、それでも崇高な魂をもって生きているわけでしょう? だからこそ、合っているかどうかはわかりませんが、常に彼らの思いを言語化してあげられる人間になりたいなと思いますね」IRUKAす05