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概要

エコジン12・01月号

非常に小さい粒子のPM2.5PM2.5とは、大気中に浮遊する粒子のうち、大きさが2.5μm(1μm=1mm の千分の1)以下の非常に小さい粒子のことで、炭素成分、硝酸塩、硫酸塩のほか、ナトリウム、アルミニウム、ケイ素などの成分が含まれています。また、工場や自動車の排気ガスなど、発生源から直接排出される一次粒子と、大気中での光化学反応などによりガス成分から生成される二次粒子に分類されます。さらに、地域や季節、気象条件によって成分の内容も変わります。身近にあるさまざまな環境問題と私たちの健康との関係についてご紹介します。みんなのカラダと環境のお話症 状 呼吸器系・循環器系への影響の可能性PM2 . 5に関する注意喚起時(PM2 . 5濃度が日平均値7 0μg※/?を超えると予測される日)は、① 外出を控える。②屋内では、外気の進入を防ぐ。③マスクは、顔に密着させて使用する。もともと呼吸器官に疾患のある方は、特に注意が必要です。PM2.5の大きさ(髪の毛や海岸の砂との比較)(出典:USEPA資料)今なお解析中のPM2.5PM2.5は、髪の毛の太さの20分の1から30分の1ほどの大きさで、非常に小さいため、肺の奥深くの肺胞まで入り込みやすく、喘息や気管支炎などの呼吸器系疾患や循環器系への悪影響が懸念されています。なお、PM2.5のどの成分がどのような影響を及ぼすのかというメカニズムについては、現在解析が進められています。[ 人の呼吸器と粒子の沈着領域 ]処方箋気管鼻腔咽頭喉頭気管支肺動脈毛細血管肺胞細気管支肺静脈人髪50~70μm海岸細砂 90μmPM2.5PM10<10μm<2.5μmぜんそく上部気道(>10μm)下部気道(<10μm)呼吸域 終末細気管域(<2.5μm)※1μgは、100万分の1グラム33