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概要

エコジン12・01月号

活動を広げている。「いま力を入れているのは“フライパンごはん”という米の加工商品を使った地産地消ビジネス。アルミ製のフライパンは熱伝導率が高く、均一に熱が伝わるので、省エネルギーで時短にもなる。約10分で驚くほどおいしいごはんが炊けるんです。まずは地元横浜から始めて、将来的には全国各地で地元の野菜を使った、お米のアレンジレシピを提案してもらいながら、普及につなげていければと思っています」 今後は、流通や小売業者との連携を深め、ローフット・フードが消費の新たな指標となるよう、さらに取り組みを広げていきたいと語ってくれた。酸化炭素(CO?)排出量(カーボンフットプリント)が少ない食材・調理法を「ローフット・フード」と名づけ、その普及活動を行っている。 例えば「サラダ油大さじ1杯」は、5リットルの水を消費し、700グラムのCO?を排出している。サラダ油の原料である菜種は栽培に多くの水を必要とする。また菜種は、そのほとんどを海外からの輸入に頼っているため、原料調達段階におけるCO?排出量が多くなるというわけだ。 同法人の代表理事・東みちよさんはこう語る。「食材の背景にある物語に思いをはせることで“地球環境”と“地球からの恵み”の関係についてキッチンから考えてみてほしいと思っています」地域に根付いた地産地消モデルを提案 スマート・ウィメンズ・コミュニティでは、ローフット・フードの普及啓発のため、さまざまな食材のフットプリント値をまとめたポスターや、ローフットな調理法を紹介するレシピ集を製作するほか、低炭素な地元食材を使った料理教室などを中心にローフットメニューを開発・販売地産地消の普及啓発として、地元野菜を皮ごと、葉ごとヘルシーに食べられる「ローフット・フード・ピクルス」を開発し商品化。イベント会場などで販売しているわたしたちの山梨県南都留郡道志村は、横浜市の水源地のひとつ。その水源林を保全するため、ボランティアで間伐作業などを行うツアー「私たちの水源、木こりワーク」や、森林の食害対策として捕獲されたイノシシやシカを食することで“ 命をいただく” ことの意義を学ぶワークショップなども開催。水源の森で知る、都市と里山のつながりプチローフット・フード一覧ガイド&レシピ食材ごとのフットプリント値をまとめたリーフレット。冷蔵庫に掲示できるポスターサイズで、毎日の食材選びや調理で、気軽にローフット・フードを意識することができるみなみつるぐんどう し むら25