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概要

エコジン12・01月号

一部の動物は、寒い冬を眠って過ごします。この状態を冬眠といい、完全に活動を停止させて冬眠する動物と、ときどき目を覚ましつつ、冬眠する動物がいます。厳しい冬を生き抜く動物たちの習性21ライトアップされているところもあるんだって!寒い冬は、軒下などに、つららができている光景をよく目にします。つららは、日光に照らされると、光が反射し、とても幻想的な雰囲気になります。豪雪地帯では、滝が凍りついて巨大なつららができることがあります。凍った滝は、氷瀑と呼ばれ、壮大な景色を作り出します。日本には、氷爆で有名な観光地がいくつもあります。つららは、高い場所にある水が、垂れ落ちるときに凍り、上から下に徐々に水滴を垂らしながら棒状に固まることで作られます。一度凍ったつららが、太陽の熱などでいったん解けた後、再び凍ることで、少しずつ大きくなります。つらら自然が作る壮大な氷瀑雪国を象徴する冬の風物詩お母さんの冬眠する動物たちつららリスリスは、冬眠前にエサを巣などに蓄えておき、ときどき目を覚まし、少しずつ食べて過ごします。冬眠中、心臓の拍動や呼吸は極度に抑えられ、代謝は通常の50分の1以下になります。ヤマネヤマネは、木の隙間や地面の中、落ち葉の下などで冬眠をします。冬眠中は、体内に蓄えた脂肪を消費して過ごすので、途中で目を覚ますことはありません。何匹か集まって冬眠することが多いです。コウモリコウモリは、餌が少ない冬は、活動をしないことで、エネルギーを蓄えます。一般的に、木の穴や岩の隙間で冬眠しますが、住宅街では、屋根裏などで冬眠することもあります。いきもの豆知識②動物はどうして冬眠するの?冬眠は、は虫類や両生類など、周囲の気温に合わせて体温が変化する動物が、活動を停止させて過ごす状態と、ほ乳類や魚類が、一時的に体温を下げ、新陳代謝を低下させて過ごす状態の2つに分類されます。本来、ほ乳類や魚類は、冬眠をする必要はありませんが、餌となる植物や小動物が不足するので、エネルギーの消費量を抑えることで、効率よく冬を越せるのです。早く春が来るといいね層雲峡(北海道上川町)雲竜渓谷(栃木県日光市)三十槌の氷柱(埼玉県秩父市)[ 主な観光地 ]ひょう ばくそううんみそつちつららうんりゅう写真提供:柴田直之さん層雲峡・銀河流星の滝