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概要

エコジン04・05月号

動物園ライチョウ域外保全の取り組み富山市ファミリーパーク環境省と(公社)日本動物園水族館協会が締結した「生物多様性保全の推進に関する基本協定」に基づき、希少種であるライチョウを動物園で飼育する試みが始まっています。富山市ファミリーパークでの取り組みを紹介します。ライチョウ写真提供:富山市ファミリーパーク動物園の力で生物を絶滅の危機から救う日本のライチョウは本州中部の高山帯に生息し「国内希少野生動植物種」に指定されている。生息数は1980年代に3,000羽と推定されたが、約20年後には2,000羽を切り、特に南アルプスにいるライチョウは存続の危機に瀕していると考えられている。環境省では、2012年に「ライチョウ保護増殖事業計画」を策定したのを皮切りに、種の保ひん全への取り組みを本格的に開始し、(公社)日本動物園水族館協会( JAZA)とタッグを組んで、昨年から動物園での飼育をスタートした。富山市ファミリーパークをはじめとするJAZA所属の動物園では、以前からライチョウの減少を危ぐきんえんあしゅ惧し、近縁亜種のスバールバルライチョウの繁殖に取り組んできた。その技術とノウハウを駆使して、まずは比較的生息数が安定している北アルのりくらだけプスの乗鞍岳に生息するライチョウの巣から採卵き08エコジン