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概要

エコジン04・05月号

そのストーリーを紐解きます。海外へ羽ばたいていったのか、どのように開発が進められ、世界を変える日本発の技術は、第5回大きな功績を残す例が増えてきています。技術が、海外でも活用され、水と土の汚染を防ぐ環境衛生式トイレエコサントイレ技術のポイント日本で生まれたエコのノウハウや「エコロジカル・サニテーション・トイレ(エコサントイレ)」は、便と尿を分けて集め、便は灰をかけて便槽で半年ほど寝かせて殺菌し、たい肥として、尿は水で薄めて液肥として、農業に利用することができる。地面から1m程度の高床式のため、大雨でも汚水が流出することがなく、川や井戸水の汚染を防ぐ効果もある。↑ケニア共和国に設置されたエコサントイレ■途上国にし尿分離型のトイレを食物を食べ、その排せつ物を畑の肥料とし、育った農作物を、再びいただく。かつて日本の農村地帯などでは当たり前だった循環が、衛生管理を徹底することによって、いま途上国で脚光を浴びている。し尿分離型の環境衛生式トイレ・エコサントイレの普及に尽力するのは、1979年に設立され、途上国や災害地域などでさまざまな支援活動を行う(公社)日本国際民間協力会(NICCO)だ。「私たちはこれまで数多くの途上国で支援活動を行ってきましたが、どこも衛生問題は深刻です。不衛生から生じる水の汚染は、環境への影響はもちろん、人間にも大きな被害をもたらします。汚れた水から感染症が広まり、命を落とす子どもたちが後を絶ちません。そこで、京都大学客員教授も務められたスウェーデン国際開発協力庁のウノ・ウィンブラッド先生、京都大学・大学院にて28エコジン