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概要

エコジン04・05月号

「リデュース・リユース」の制度化で、循環型社会を目指すリサイクルに比べ、法律などの制度が設けられておらず、進展が見えにくいリデュース・リユース。そこで環境省では、自治体など地域の関係者と連携し、制度的な手法を用いてリデュース・リユースを推進する取り組みをモデル事業として支援しています。ここでは、このモデル事業に選定された2つの取り組みを紹介します。①イベントごみ削減に向けた条例制定を目指す取り組みリユース食器を利用したイベントの模様イベントなどでは、使い捨ての食器が大量のごみとして発生します。NPO法人スペースふうでは、洗って繰り返し使える「リユース食器」のレンタル事業を、2003年に全国で初めて開始しました。以降、地元サッカーチームの試合会場や拠点の山梨県南巨摩郡富士川町と連携し、リユース食器の利用拡大を通じて、ごみ削減に取り組んできました。今後、更にこの取り組みを地域へ定着させるため、条例化のための検討を行っています。こま企業や個人などから余った食品の寄付を受け入れ、必要としている施設などに届ける活動を「フードバンク」と言います。2002年に(株)廃棄物工学研究所の呼びかけにより誕生した「フードバンク岡山」では、こうした活動に取り組んでいます。しかし活動に際しては、大量の寄付の申し出があった時に人手の問題で受け入れられないケースがあることや、社会福祉協議会からの緊急支援要請が増大しているなどの現状があります。そこで同団体では、作業工程の効率化を図り、地域のNPOや社会福祉協議会などと協力しながら持続可能なシステムの構築に向けたネットワークを広げています。②持続可能なフードバンクシステムの構築を目指す取り組み岡山県内3地域5団体を拠点に、年間15~20 tの食品を回収している(なお、環境省モデル事業により、拠点が1団体増える予定)21