ブックタイトルエコジン０２・０３月号

概要

エコジン０２・０３月号

LESSON 4気候変動影響への日本の対策を知ろう!今、気候変動の影響に対処するため、温室効果ガスの排出の抑制などを行う「緩和策」だけではなく、すでに現れている影響や将来避けられない影響に対する「適応策」を進めることが求められています。適応策とは適応策は、さまざまな気候変動の影響に対し、自然や社会のあり方を調整し、その影響に対応する方法です。適応策の推進を通じて、気候変動の影響による私たちの生命、財産や生活、経済、自然環境などへの被害を最小化する、または回避して、迅速に回復できる、安全・安心で持続可能な社会を構築することを目指しています。温暖化の影響とその適応策1農業、森林・林業、水産業5健康23414エコジン影響適応策水環境・水資源影響適応策自然生態系影響適応策高温による一等米比率の低下や、りんご等の着色不良水稲の高温耐性品種の開発・普及、果樹の優良着色系品種等への転換ダムの水質悪化、無降水日数の増加や積雪量の減少による渇水増加水質のモニタリング、雨水や再生水などの利用自然災害・沿岸域影響適応策ニホンジカ等の生息域拡大、造礁サンゴの生育に適する海域の減少継続的なモニタリングによる生態系や種の変化の調査大雨の増加による水害や土砂災害施設の着実な整備、まちづくり・地域づくりとの連携67影響適応策産業・経済活動影響適応策熱中症の増加、デング熱などの感染症を媒介する生物の生息域の拡大予防や対処法を周知するなどの普及・啓発国民生活・都市生活影響適応策生産設備等への直接的・物理的な被害、自然資源を活用したレジャーへの影響適応技術の開発促進や、地方公共団体における適応計画の策定促進短時間強雨や渇水頻度の増加等によるインフラ・ライフラインへの影響、ヒートアイランド現象の増加地下駅等の浸水対策、緑化や水の活用による地表面の高温化の改善、人工排熱の低減