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概要

エコジン02・03月号

LESSON 3日本の国際協力について知ろう!今回のCOP21の成果の中で重要なポイントとして、「JCM(二国間クレジット制度)」を含む市場メカニズムの活用が、明確に位置づけられた点が挙げられます。JCMとは、環境分野で国際協力ができるだけでなく、日本の温室効果ガス( GHG)削減目標の達成にもつながる仕組みです。[二国間クレジット制度のしくみ]日本優れた低炭素技術等の普及や緩和活動の実施両国代表者からなる合同委員会で管理・運営パートナー国JCMプロジェクト測定・報告・検証日本の削減目標達成に活用クレジット温室効果ガスの排出削減・吸収量JCMとは?JCM(Joint Crediting Mechanism)とは、日本の優れた環境技術の途上国への普及に貢献し、実現した温室効果ガス(GHG)削減量の一部を、日本の削減実績としてカウントする仕組みのこと。まず日本が、優れた低炭素技術や製品、システム、サービス、インフラの途上国への普及を後押しする。その結果、GHGの排出が「どれだけ削減されたか」を適切に評価した上で、日本側の後押しに応じて、排出量の削減分の一部を日本にカウントする仕組みだ。評価の際には、測定・報告・検証の3つをきちんと行う、「MRV方法論」を適用する。環境省では普及の後押しのため、GHG削減のための設備や機器を途上国が導入するとき、初期投資の費用の一部を補助する事業も進めている。途上国の環境改善につながり、日本の削減目標達成に活用でき、地球全体のGHG排出量も削減できるという、“三方良し”を目指す制度だ。現在、日本は16カ国(モンゴル、バングラデシュ、エチオピア、ケニア、モルディブ、ベトナム、ラオス、インドネシア、コスタリカ、パラオ、カンボジア、メキシコ、サウジアラビア、チリ、ミャンマー、タイ)とJCMを開始している。12エコジン