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概要

エコジン10・11月号

 以来、ライブやイベントで、被災地支援を呼びかけ続けているAKB48。その熱意に動かされ、現地にボランティアに行くファンもいたそうで、そんなふうに支援が広がっていくことを「とてもうれしく思います」と高橋さん。 「最近は、美味しいものや、現地で見た素敵な場所など、私たちが感じた東北の魅力を伝える活動も始めてます。SNS やブログでの発信は拙いかもしれないけど、同世代の人たちに少しでも東北の現状と魅力が伝わったら嬉しいです。あの日から時間が経って、報道も、支援活動に出向く人たちもすごく減っている気がします。でも私は、この活動に終わりはないと思うんです。ゴールを決めてやるべきじゃないというか、これはゴールを決めることじゃないと思う。もし、“もう大丈夫ですから”って言葉をいただいたとしたら…そしたら次は、また別の形で応援を続けたい。私は12月にAKB48を卒業しますが、AKB48にはずっとこの活動を続けていってほしいですね。立場は変わりますが、私も同じくずっと東北に関わっていきたいと思っています。東北でいただいた恩を、返し続けていきたいです」高橋みなみ 19 91 年生まれ東京都出身。’ 0 5 年、AKB48 に第一期生として加入。’12 年からはAKB48 グループの総監督を務めている。現在バラエティ番組『ミライ☆モンスター』フジテレビ系)などにレギュラー出演中。今年の12月に、グループを卒業する予定。MINAMI TAKAHASHIすごく怖かったです」 高橋さんたちメンバー6人は、避難所になっている学校のグラウンドに駐めたトラックの荷台でライブをした。すると「あ、AKB48だ!」と子どもたちが集まり、笑顔をみせてくれる人がたくさんいた。 「“来てくれてありがとうね”とか“ずっと塞いでいた子が、久しぶりに笑ったんだよ”なんて声をかけてもらって…。私たちは歌を届けることしかできなかったんですけど、それでも人を笑顔にするお手伝いができるかもしれない、って、むしろ私たちのほうが勇気づけられました。同時に、それを返していきたいとも思いました。少しでも被災地の皆さんに届けられる気持ちがあるなら、これを続けたいと思いました」 デビュー以来、アイドル街道をひた走ってきた高橋さん。でも実は、もともとはアイドルを目指していたわけではなかった。 「私は一期生なんですが、初めは歌手になりたかったんです。オーディションを受けて合格し、グループに入って、たまたまアイドルという形で活動することになりました。だからアイドルってなんなんだろう? って、ずーっと思ってました。でもこの『誰かのためにプロジェクト』に関わった経験を通して、アイドルって、誰かに元気を届けたり、笑顔になってもらえたりできる存在なんだと、ちょっとわかった気がします。アイドル、意外とすごいぞって(笑)」、 人を笑顔にするお手伝いができるかもしれないって、勇気づけられました。05