ブックタイトルエコジン０４・０５月号

概要

エコジン０４・０５月号

時間目カーエアコンフロン類は、現在でも身近で使われていますエアコン洗浄剤業務用冷蔵庫食品冷蔵冷凍ショーケースCF Cは全廃、その代わりに使われるようになったHCFCも全廃に向けて国際社会が団結して動いている中で、近年大きな問題になっているのが、CFCやHCFCの代替として幅広く使われているHFCです。HFCは、オゾン層破壊効果はないものの、地球温暖化への影響が大きいことから、地球温暖化対策を進めるために、その排出抑制が重要となっています。特に、HFCが多く使われているエアコンや冷凍冷蔵機器について、更なる対策が求められています。3時間目従来のフロン回収・破壊法が改正され、2015年4月から「フロン排出抑制法」が新たに施行されます。この法律では、フロン類対策を一層推進するため、フロン類の製造から廃棄までのライフサイクル全体を規制対象としています。例えば、業務用のエアコン・冷凍冷蔵機器の使用者等には、機器の使用中にフロン類が漏れ出ないよう、機器の適切な管理等が新たに義務づけされました。また、フロン類を使用する機器の製造業者等に対し、自然冷媒*等への転換(ノンフロン化等)を求める制度も導入されました。*自然冷媒:二酸化炭素やアンモニアといった自然界にある物質を使った冷媒4時間目フロン類ではなく自然冷媒等を使った業務用のエアコンや冷凍冷蔵機器は、フロン排出抑制法に基づく機器の点検などの義務が不要になるといったメリットがあります。また、環境省の調査では、省エネ型自然冷媒機器*を積極的に導入している、あるいは導入しようとしている企業に好意的な消費者が多いことが判明し、導入事業者の企業価値向上等にもつながると期待されます。ノンフロン化は、フロン類排出抑制の抜本的な解決策となることから、国はこれまでも補助制度や税制優遇の導入を促してきました。また、平成27年2月には、「冷やすワザでおいしいを未来に!」というプロジェクトを立ち上げ、省エネ型自然冷媒機器に対する一般消費者の認知度や関心を醸成し、普及を後押しする取組も始めています。*省エネ型自然冷媒機器:自然冷媒を用い省エネにもなる冷凍冷蔵機器。スーパー・コンビニのショーケースや冷凍冷蔵倉庫・食品工場等の大型冷凍機について普及が進んでいる。「冷やすワザでおいしいを未来に!」プロジェクトロゴマーク17