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概要

エコジン04・05月号

エコに関する旬な話題を勉強しよう!今月のテーマエアコンや冷凍冷蔵機器、断熱材などに使用されているフロン類。オゾン層の破壊や地球温暖化を与える物質としても知られるフロン類の排出抑制を推進する動きが、世界各国で進んでいます。今回は、フロン類を取り巻く最新事情を学びます。文/さくらい伸基礎編時間目これまでのフロン類対策の経緯オゾ特定フロンン層CFC代替への影響特定フロン対策HCFC地球温暖化対策代替代替フロンHFC・C F C2009年末に世界的に全廃・H C F C先進国では2020年、途上国では2030年原則全廃80年代90年代2000年代2010年代2020年代2020年に向け排出量増加の見込みノンフロン化新たな対策が必要自然冷媒等(二酸化炭素、アンモニアなど)●CFC…オゾン層を破壊する性質をもち、非常に強力な温室効果をもつ。2 0 0 9年末で世界的に生産・消費が全廃。●HCFC…CFCの代わりに使われるようになったフロン類。CFCほど強力ではないが、オゾン層を破壊する性質を持つ。また温室効果ももち、先進国では2020年に生産・消費が全廃予定。●HFC…CFCやHCFCの代わりに使われるようになったフロン類。オゾン層は破壊しないものの、高い温室効果をもつ。エアコンや冷凍冷蔵機器、建物の断熱材、洗浄剤などに使われてきたフロン類は、オゾン層破壊の原因となり、有害な紫外線が地上に降り注ぐことにより、皮膚がんや白内障、免疫力低下など、人体や環境への悪影響が懸念されていました。1987年のモントリオール議定書採択以来、オゾン層破壊物質である特定フロン「CFC」「HCFC」の段階的な生産規制により、世界的にフロン類の排出削減の取組が進んでいます。国内でもオゾン層保護法によるフロン類生産の規制をはじめ、家電リサイクル法や自動車リサイクル法、フロン回収・破壊法によってフロン類の回収を義務づけるなど、対策が講じられてきました。また、フロン類は、CO2に比べて数百倍から1万倍以上と、地球温暖化への影響が大きいことが明らかになっています。16