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概要

エコジン04・05月号

処方箋都市洪水を防ぐ、地下の秘密急増する“都市洪水”対策として、東京都では大雨の際に一時的に水を貯める調節池を整備してきた。現在、目白通りの地下では、2016年度中の完成に向けてトンネル式の「白子川地下調節池」の建設工事が進む。トンネル式とは、いわば地下を走るトンネル河川で、プール約700杯分に相当する212,000m3の水が貯められる。調節池を管轄する東京都建設局の渡辺修さんによれば、「将来的に、神田川周辺の洪水対策のために造られた、同じくトンネル式の『神田川・環状七号線地下調節池』との連結が計画されています」とのこと。完成すれば、局地的かつ短時間の1時間あたり100mm級の降雨に対応することも可能になる。処方箋高潮対策センター台風接近などによる高潮から都市を守るため、東京都では「高潮対策センター」を設置。東京湾沿いの運河に巡らされた水門を遠隔操作で開閉する仕組みを整えている。「不測の事故や障害などに備えて、2015年度からは同等の機能をもつセンターを新たに開設し、2拠点体制として体制強化を図ります」(東京都港湾整備部・小堺正啓さん)。13