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概要

エコジン02・03月号

WORLD NEWSECOJIN GLOBAL WARMING WORLD NEWSUnited Statesof Americaアメリカ合衆国気候変動対策は政権の重要課題解説:電力中央研究所・社会経済研究所主任研究員上野貴弘氏2013年6月、温暖化対策の包括的な政策方針となる「気候変動行動計画」について演説を行うオバマ大統領写真/EPA=時事1990 1995 20002005~2025年で26~28%削減米国の温室効果ガス排出量削減目標8070605040020052010201520202025温室効果ガス排出量(億トン-CO?eq)GREEN HOUSE GAS2025年に排出量を26~28%削減米中首脳会談の共同声明で発表「2025年に温室効果ガスの排出量を2 0 0 5年比で2 6 ~ 2 8 %削減する」。2014年11月に行なわれた米中首脳会談において、米オバマ大統領は中国の習近平国家主席とともに発表した米中共同声明の中で、米国の目標をこう掲げた。オバマ大統領は、2013年6月には「2020年に温室効果ガス排出量を2005年比で17%程度削減する」との目標を掲げる「気候変動行動計画」を発表している。気候変動に関して明確に目標を表明する背景には、「オバマ政権が第二期に入り、自分が退任した後に残る功績(レガシー)を意識し始めた証ではないでしょうか」と電力中央研究所・社会経済研究所主任研究員の上野貴弘さんは言う。「先ごろ発表したキューバとの歴史的な国交正常化交渉や移民政策など、オバマ政権の掲げる政策の中でも気候変動対策はきわめて重要な位置づけにあると考えられます」(上野さん)だけに、今後、目標達成に向けた具体的な規制策に注目が集まっている。08