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概要

エコジン02・03月号

vol.11環境省のレッドリストに挙げられた日本の希少な生き物たち、そして日本の生態系に悪影響を与える外来種(侵略的外来種)について紹介します。希少種コウノトリCiconia boyciana Swinhoe, 1873生息地大きさ食べ物日本、ロシア、中国、韓国、台湾など。水田・河川のある里地里山など。全長約110センチ魚、両生類、甲殻類など。絶滅危惧ⅠA類(CR)コウノトリは白い体に黒い風切り羽、長いくちばしと長い脚を持つ大型の鳥です。えさとなるドジョウやカエルなどの多い水辺に生息し、日本では田んぼや川のある里地里山に暮らしていました。しかし、明治時代に狩猟による乱獲で次々と姿を消し、天然記念物に指定されることで一度はその数が回復したものの、生息環境の消失や悪化、農薬の影響などにより、1 9 7 1年に日本における野生のコウノトリは絶滅してしまいました。生き物を守るためには、その生息環境も同時に守らなければいけないということを教えてくれています。2005年からは、兵庫県等でコウノトリの野生復帰への取組が進められており、現在では、野外で暮らすコウノトリは70羽以上にまで増えてきています。詳しくは、「RDB図鑑~希少な生き物たち」まで→http://www.sizenken.biodic.go.jp/rdb/index.html「兵庫県立コウノトリの郷公園H P」→http://www.stork.u-hyogo.ac.jp/index.php!侵略的外来種アルゼンチンアリLinepithema humile原産地南アメリカ主な被害生態系に関わる被害備考特定外来生物様々な物資に付着するなどして、世界各地に侵入しており、国内では1993年に広島県で初めて確認されました。空き缶の中のわずかな空間にも営巣するなど繁殖力が強く、多くの場合は貿易や物流の拠点となる港湾から侵入後に分布を拡げ、ヨーロッパでは6000キロにも及ぶ巨大なコロニーの形成が報告されています。競争により在来アリ類を駆逐し、市街地で発生すると人家に入り込むなどの被害が発生します。効果的な防除手法の開発が進んでおり、定着地では自治体や地域住民による防除が進められています。被害防止のためにはモニタリングによる早期発見や侵入初期の防除が大切です。外来生物法HP→http://www.env.go.jp/nature/intro/アルゼンチンアリ→http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list/L-kon-04.html外来いきものセンサス→http://ikilog.biodic.go.jp/報道発表資料→http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=16895※アルゼンチンアリの特徴と防除手法の開発に関する報道発表31