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概要

エコジン02・03月号

“子ども一人、ドングリ一粒”を合言葉に飛騨の山々に、広葉樹の森を作り出すハッケン!森作りの活動は、多くの人たちの交流の場にもなっている。NPO法人ドングリの会国土の7割近くが森林に覆われている日本。しかし、山村人口の減少や、森林の働き手不足などから、育てた木材が使われずに放置され、里山の生態系にも異変が起こっている。NPO法人ドングリの会は、「未来の子どもたちにも緑豊かな住み良い地球を残そう」という思いから、1981年に活動を開始した組織。山で拾ったドングリや種を苗畑で育て、大きくなった苗木を飛騨の山々などに植えて、広葉樹の森を作り出す活動を行っている。会員は、どんぐり拾いをはじめ、畑での育苗、山への植樹、下草刈り、間伐などの活動に参加できる。木材と木質資源を最大限に活用し地域の気候風土にマッチした住宅を提案飛騨高山・森のエコハウスハッケン!梁がかかる吹抜けは、自然光を取り込み通風性も良い。環境省が公募した「21世紀環境共生型住宅のモデル整備による建設促進事業」に採択されたエコモデル住宅。日本一の森林都市「飛騨高山」の広大な森林から生産される木材と木質資源を最大限に活用し、地域の気候風土にマッチした木造エコ住宅を提案している。暖房・給湯には、県産材でつくられる木質ペレットを使用。トイレの洗浄水や庭の散水には、雨水貯留槽で貯めた雨水を使用。このほか、「木格子による視界の遮蔽と通風」「間取りの工夫による自然風や自然光の取り込み」など、伝統的な「飛騨の匠」の知恵を生かしつつ地域の気候条件などを克服した新たなエコハウスの創出がテーマとなっている。環境省エコハウスモデル事業http://www.env.go.jp/policy/ecohouse/自然エネルギー利用日本一の都市を目指す!岐阜県高山市では、森林の適正な管理や木材産業の活性化、地球温暖化防止につなげようと、小中学校や保育園、支所庁舎など、PR効果の高いシンボル的な公共施設の木造化・木質化を積極的に推進している。また、市内の全ての小中学校に、県産材を利用した木製机・椅子を取り入れたり、小中学校へのペレットストーブ導入を推進するなど、地域の森林資源の有効活用を進めている。2014年には、自然エネルギー利用日本一の都市を目指す「高山市新エネルギービジョン」を策定。自然資源の掘り起こしを通じたまちおこし、資源をエネルギーに転換する試みによる地域経済の活性化などを盛り込んだ検討委員会「高山市自然エネルギーによるまちづくり検討委員会」もスタートしている。高山エネルギー大作戦http://www.takayamaenergy.net/27