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概要

エコジン02・03月号

エコに関する旬な話題を勉強しよう!今月のテーマ東日本大震災から4年が経とうとしている福島では、国や市町村による除染作業やインフラの整備などが進められ、着実に復旧・復興へと向かいつつあります。今回はそんな福島の、今とこれからについて学びます。文/さくらい伸基礎編時間目(左)4年ぶりの収穫に満面の笑みを浮かべる松本さん(右)望月環境大臣(前列右から2番目)をはじめ、試験米おにぎりに舌鼓を打った震災後、福島の農地では、土の上下を入れ替える「反転耕」などによる表土の除染や、セシウムの吸収抑制対策としてのカリ肥料散布といった対策が実施されてきました。また、収穫後、出荷前には「全量全袋検査」が行われ、食品衛生法に定められた基準値(100ベクレル/kg)を下回る安全なものが市場に出荷されています。居住制限区域に指定されている福島県浪江町の酒田地区では、2013年から国が除染を進め、営農再開に向けた実証栽培として2014年5月に田植えを実施。10月には、4年ぶりに震災後初となる稲刈りが行われました。避難先の川俣町から通いながら水田の管理をしてきた生産者の松本清人さんは、「ようやく稲刈りができて感無量です」と喜びをかみしめました。収穫された約6,800kgの米は、放射性セシウムが25ベクレル/kg未満と、その安全性が確認されました。11月には、試験米の進呈と試食会が環境省で実施され、望月環境大臣は「皆さんの努力に胸が熱くなった。今後も除染をしっかり行い、福島の復興を進めていきたい」と述べました。16