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概要

エコジン10・11月号

現在は、ジュニア選手の育成などを通じて、小さな子供たちとふれあう機会が多いという松岡さん。環境を守るという事に対して、子供たちにはどんなことを教えているのでしょう?「正直言えば、僕が環境のためにやっていることって、些細なことなんです。1から10まで環境のことを考えて行動している人に比べたら、全然大したことではありません。でもそういうことって、人から強制されてやることではないし、逆にどんな小さなことでも、自分が心からやりたいと思って行動することが大事だと思っています。ですから僕が子供たちに伝えているのは、環境を良くするために大事なのは、君たちの心の環境だよ、ということ。何か行動をしようとするとき、それは良いことか悪いことか、心に問いかけますよね?そのとき自分の心が『良い』と思う方に、従って行けばいい。つまり心の環境が良ければ、おのずと良い行動が取れ、結果的に地球環境の向上に繋がると思います」そんな松岡さんは、今、ESDオフィシャルサポーターを務めている。ESDとは、環境や貧困、人権、平和、開発など、現代社会にある様々な問題を知り、それについて意見を持ち、学習し、行動をすることで、持続可能な社会を作ろうという考え方だ。「今起こっている社会現象を見て、そこで感じたことを表現していく。その力が日本の子供たちは少し不得意な気がします。今はネットがありますから、そこに行かなくても実際に見なくても、知った気持ちになれる。でもそうではなくて、体験として知ると、いろんな気持ちが生まれてきます。ESDの概念が広がることで、子供たちの知りたいという気持ちを刺激し、環境などのことを考えるきっかけが生まれたら嬉しいですね。でもそれは子供だけじゃなく、僕も含めて今の大人たちも、もっとそうなるべきだと思います」松岡修造プロテニスプレーヤー。1967年東京都生まれ。10歳で本格的にテニスを始め、86年プロに転向。’96年にウィンブルドンベスト8入りし、’98年にプロツアーを卒業。以降はジュニアの育成とテニス界の発展のために様々な活動をしている。また、スポーツキャスターや『くいしん坊!万才』のレポーターなどメディアでも活躍中。http://www.shuzo.co.jp05