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概要

エコジン10・11月号

vol.09環境省のレッドリストに挙げられた日本の希少な生き物たち、そして日本の生態系に悪影響を与える外来種(侵略的外来種)について紹介します。希少種マガンAnser albifrons frontails Baird,1858生息地大きさ食べ物主に北日本に飛来し、宮城県北部(伊豆沼、内沼)が有名全長約70センチイネ、ムギ、水草などの植物NT(準絶滅危惧種)全長は約70センチで、翼を広げると1.4メートルもの大きさになります。全身がほぼ黒茶色で、ロシアやカナダなどの寒い地域で繁殖し、日本には越冬のため飛来してきます。水田に落ちた稲穂や水草などを食べ、湖や沼などをねぐらにして生活しています。1930年以前には全国に飛来していましたが、ガンの狩猟が解禁されるとともに、どんどん数が減少し、それに伴い飛来地も縮小してしまいました。1971年に狩猟鳥から除外され、同時に国の天然記念物に指定されました。マガンについては、幸いにも現在では数を大きく回復させましたが、狩猟圧により日本に飛来する群れが絶滅してしまったガンの仲間としては、ハクガン、シジュウカラガン、サカツラガンが挙げられます。マガンはからくも絶滅を回避できた例です。詳しくは、「RDB図鑑~希少な生き物たち」まで→http://www.sizenken.biodic.go.jp/rdb/index.html!侵略的外来種カミツキガメChelydra serpentina原産地北アメリカから南アメリカ主な被害生態系・人の生命及び身体に関わる被害備考特定外来生物最大で甲長50cmにもなる淡水カメです。1960年頃からアメリカからペットとして輸入され、野外に遺棄されたものが野生化しました。長寿で繁殖力が強く、肉食のため捕食による淡水の生き物への影響が懸念されています。また、あごの力が強く、噛まれて大けがをする危険性があります。ペット由来と思われる成体が全国で発見されており、千葉県の印旛沼や静岡県では定着しています。印旛沼などではわなにより捕獲されています。陸上にいる個体は攻撃的になるため、野外で発見しても手を触れず、自治体等に連絡しましょう。なお、ペットとして飼うことは法律により原則として禁止されています。外来生物法HP→http://www.env.go.jp/nature/intro/カミツキガメ→http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list/L-ha-01.html外来いきものセンサス→http://ikilog.biodic.go.jp/31