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概要

エコジン04・05月号

MOTTAINAI(もったいない)の松林を秋田方式で未来へ秋田県秋田市立下浜小学校炭焼き窯で、夕日の松原をよみがえらせよう!伝統的な「マツ枯れ防除秋田方式」を学び、炭焼き窯あけ作業の体験学習を行うことを通してマツ枯れの被害木を炭(資源)として再生させた。その炭を使って焼いたお餅も味わった。もっといきいきビオトープ~身近な自然とのつながりを知る~埼玉県越谷市立大袋東小学校ビオトープの課題を自ら発見大袋東小の校内にはナラ林の愛称で親しまれるビオトープがある。同校は、このビオトープの生態系をより豊かなものにすることを目標に設定。児童が自ら課題を見つけ、解決に向けて活動できるようになることを、大きな柱とした。高学年(5年生)の授業では、ビオトープを見つめる中で課題に気づき、その解決に向けて調べたり話し合ったりしたことを実行して、まとめる活動を行った。それにより地域の環境を守ろうという意識が高まったほか、全校児童に親しまれているビオトープを守る活動を行ったことで、児童の自信と誇りを育むことにもつながっている。授業には、市役所や地域の人も協力。幅広い体験学習を通じて、自分たちは地域の方や生き物、自然とどのような関わりがあるのかについて児童に気付かせ、将来を担う人材を育成している。見つめようわたしたちの自然~ギフチョウから考える薦原の自然と未来~三重県名張市立薦原小学校ギフチョウに学ぶ地域の未来薦原小では、6年前から地元に生息する天然記念物「ギフチョウ」の観察などを市内の保護地域で実施。地元の協力を得ながら、ギフチョウや里山の大切さについて、児童の理解を深めている。4年生の総合学習では、ギフチョウの保護というテーマをさらに掘り下げた。地元のギフチョウの保護地区には隣接して工場が建つなど、自然が「開発」に脅かされている。そこで、ギフチョウか人間か、自然か開発か、など児童に問いかけ、開発がもたらすメリットや自らの生活を振り返り、人と自然が共存していく方策を、「自分ごと」として考えさせている。授業で話し合うなかで、児童からは「人間も生きていかないといけない」との発言も飛び出した。持続可能な社会への理解につながっており、人材づくりの第一歩となりそうだ。21