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概要

エコジン04・05月号

霧島錦江湾国立公園人知を超えた自然の力を感じる場所(上)4月下旬から5月上旬頃、白い花を咲かせるノカイドウ。(左)現在に至るまで、活発な火山活動が続く霧島山の風景。「原始性の高い山岳の大風景地と、伝統的風景観に基づく名勝地」であることが評価され、まず宮崎・鹿児島県にまたがる霧島地域が国立公園となった。その後桜島を中心とした錦江湾地域と屋久島地域が加わり霧島屋久国立公園となったが、2012年に錦江湾地域が拡張され、屋久島地域が独立した国立公園となったことで、現在の霧島錦江湾国立公園となった。比較的狭いエリアながら大小2 0あまりの火口と火口湖を有する霧島地域の北部・えびの高原周辺では、世界でここでしか見ることができず、その自生地が国指定天然記念物とされているノカイドウなど、火山活動によって育まれた多種多様な植物を見ることができる。南部の高千穂河原周辺には、ニニギノミコトが降臨(天孫降臨)したとされる高千穂峰やそのニニギノミコトを奉る霧島神宮などがあり、神秘的な雰囲気を今に残している。日本随一の海域カルデラである錦江湾地域には、いまも活発に噴火を繰り返している桜島があり、山腹では、これまでに爆発した年代別の溶岩流などを見ることができ、大地の活動をまざまざと感じることができる。また沖合の海域では、海底から火山性ガスや熱水が噴出する「たぎり」と呼ばれる現象が確認されている。80周年を機に、地元の方々とさらなる連携を世界でここでしか見ることができないノカイドウなど、霧島地域には魅力的な自然があります。公園指定日である3月16日には、えびの市・霧島市両会場にて記念式典が盛大に開催されました。国立公園指定8 0周年を機に、地元の方をはじめとする多くの方々に、霧島地域の自然について知ってもらい、その保護と適正な利用を推進していきます。公演面積:3万6,586ha(陸域のみ)含まれる都道府県:宮崎県、鹿児島県(8市3町)鹿児島(錦江)湾桜島霧島山霧島錦江湾国立公園の概要はhttps://www.env.go.jp/park/kirishima/intro/index.html13