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概要

エコジン04・05月号

雲仙天草国立公園けむり立つ雲仙岳の火山景観と島々が連なる天草の海洋景観のコントラスト(上)平成2年からはじまった普賢岳の噴火活動により生まれた、平成新山。(左)地面から立ち上がる蒸気を遊歩道から間近に観察できる雲仙地獄。最初に指定されたエリアは、長崎県の島原半島中央にそびえる雲仙岳一帯。雲仙岳は、普賢岳、国見岳、妙見岳をはじめとする山々の総称で、南西側の中腹に温泉や蒸気が噴出する「地獄」があることに由来して、古くうんぜんは「温泉岳」と書かれていた。国立公園指定にあたって、読みやすさから、雅号として用いられていた「雲仙」の表記が採用されたという。その後、歴史的なつながりも深い熊本県の天草と、鹿児島県の長島地区を編入し、現在の雲仙天草国立公園となった。雲仙地域は、雲仙岳の噴火活動で形成された火山景観が主体。中腹の「雲仙地獄」では、硫化水素を含む蒸気が多く噴出するため、それに耐えられる特殊な植物の生育が見られる。地獄の周囲には雲仙温泉街が広がり、明治時代から避暑地として国内外に知られ、多くの外国人が訪れていた。雲仙岳一帯では、春にはミヤマキリシマの群落、夏にはハナミズキの仲間のヤマボウシが幻想的な白い花を咲かせ、秋には紅葉、冬には霧氷と、四季折々の自然の美しさを楽しむことができる。天草地域は大小12 0余りの島々が連なる海洋景観が主体。「日本三大松島」のひとつ「天草松島」があり、天草上島と大矢野島の間は、鹿児島の長島地域ともにリアス式海岸特有の入り組んだ地形となっており、海に浮かぶ島々の優美な景観が印象的。海中では熱帯魚やサンゴの姿も見ることができる。長崎公園面積:2万8,279ha(陸域のみ)含まれる都道府県:長崎県、熊本県、鹿児島県(5市2町)下島島原半島雲仙岳国立公園「雲仙」指定8 0周年及び島原半島世界ジオパーク認定5周年記念事業開催雲仙天草国立公園雲仙地域に含まれる3市(島原市、雲仙市、南島原市)、長崎県、環境省、観光関係団体等が連携して記念事業を展開中。8月下旬には雲仙ゴルフ場で、一般の方々も参加して楽しめる記念式典を開催予定。詳細は、島原半島観光連盟HP等で。島原半島観光連盟「まるまる島原半島」http://www.shimakanren.com/12