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概要

エコジン02・03月号

住友化学株式会社化学の力で持続可能な社会づくりへの貢献を目指す防虫剤を練り込んだ蚊帳で世界のマラリア対策に貢献主にWHO(世界保健機関)やUNICEF(国際児童基金)などの国連機関を通じて、アフリカを中心とする80カ国以上の国々に供給。2003年にはタンザニアのメーカーに製造技術を無償供与したほか、2005年からは事業の売上の一部を現地の学校建設や整備など教育活動の支援に充てることで、アフリカ経済の将来を担う子どもたちの育成にも努めている。(写真:cM.Hallahan/Sumitomo Chemical)100を超えるグループ会社とともに、グローバルに事業を展開する住友化学株式会社。環境に対する取り組みも多岐におよぶが、その背景には、同社がCSR(企業の社会的責任)の柱として位置付けている「レスポンシブル・ケア(RC)」活動がある。これは、化学物質を扱う企業が化学製品の開発から製造、使用、廃棄に至るすべての過程において自主的に環境・安全・健康を確保し、社会からの信頼性向上とコミュニケーションを行う活動のこと。同社レスポンシブル・ケア室主席部員の奈良恒雄氏は、その意義についてこう語る。「家電や自動車などのメーカーと異なり、私たちの製品が一般の方々の目にふれる機会はほとんどありません。それだけに、活動の成果を公表し、社会との対話・コミュニケーションを行うRC活動が欠かせないのです」28