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概要

エコジン12・01月号

なぜ出資による支援が必要なの?温室効果ガスの大幅削減を実現し、低炭素社会を創出していくには、巨額の追加投資が必要であり、民間資金の活用が不可欠です。一方、低炭素化プロジェクトは、開発等に係るリードタイムや投資回収期間が長期に及ぶものが多くリスクが高いため、民間資金が十分に供給されていないと考えられます。そこで、「出資」によって、民間資金を呼び込み、資金調達を円滑化することにより、優良なプロジェクトの実現を推進する必要があります。地域において低炭素化プロジェクトを実施しようとする事業者は、資金調達面で苦慮している。※写真はプロジェクト(小水力発電)のイメージ。具体的にどんなプロジェクトに出資するの?現在出資が決まっている2つの事業は、今後の低炭素化プロジェクトのモデルとしても重要な意義を持っている。※写真はプロジェクトのイメージ。地元の自然資源を生かした、風力発電や小水力発電、バイオマス発電など、低炭素化と地域活性化を進める全国のプロジェクトに出資を行います。現在、太陽光発電事業(和歌山県)とバイオガス発電事業(群馬県)への出資が決定しています。和歌山の事業では、売電した収益を地元N P Oの環境保全活動資金として地域に還元。群馬の事業では、従来は焼却されていた食品廃棄物から電気、肥料を生み出して地元で利用する「エネルギーの地産地消」に繋がります。これからの展開は?低炭素化プロジェクトへの投資の一層の拡大を図るためには、地域の「目利き力」を活用して全国に支援を展開することが有効であり、地域金融機関等と連携してサブファンドの組成を拡大することが重要です。将来的には、グリーンファンドやサブファンドからの出資により、成功モデルを全国に数多く実現し、ビジネスベースで自立的にプロジェクトが動いていく社会を目指して、経済のグリーン化のための新しいお金の流れを創出していきます。21