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概要

エコジン12・01月号

神様が割った岩と波しぶきが大迫力の神割崎青森県八戸市蕪島から、福島県相馬市松川浦まで東北地方の太平洋沿岸に「みちのく潮風トレイル」が誕生する予定です。本コーナーでは、その魅力を熟知したガイドがコースをご案内します。トレイルを歩く旅を楽しみ、東北の復興につなげましょう![第4回]気仙沼市赤崎海岸カミナリで割られたような岩と岩の間から、白い波頭とともに波が目の前に押し寄せてくる迫力の景色が見られる。前方から、横からと波しぶきが絶え間なく襲ってきて足元は水浸しになるので注意。年に2回、2月と10月には、割れた岩の間に昇る日の出を拝むことができる。三陸海岸に特徴的な荒々しい岩と海との絶景が点在するかと思えば、北上川が流れ込んで葦が生えた河口付近の、どこか懐かしい風景にも出逢えるエリア。「海と山が近いので、自然と共に生きる人々の生活を感じることができます。また鮎川の鯨をはじめ、アナゴ、ホヤ、牡蠣と、集落ごとに異なる“一押しの味”があるので、急いで通り過ぎず、石巻市日和山ゆっくりと土地の豊かさを感じてほしいですね」と、自然保護官の似田貝さん。北側には修験者が集まって修行したという信仰の山・田束山があり、牡鹿半島の先にある金華山八戸市蕪島は“3年連続でお参りすると、一生お金に困らない”とされ、多くの参拝客で湧いた場所。さまざまな歴史の跡を辿ることができるのも、このエリアの魅力のひとつだ。ココ!さらには「牡鹿半島の北側では朝日が、南側では夕日がとてもきれいです。太平洋に大きく突き出している牡鹿半島だから眺められる景色です相馬市松川浦ね」と似田貝さんが太鼓判を押す眺めも、しっかりと目に焼きつけたい。18