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概要

エコジン12・01月号

ecojin SPECIAL NEWS開かれ、各国の自然保護地域に関する政府関係者、研究者、国際機関、NGO等の約800人が参加した。会議の内容開会式には石原伸晃環境大臣、チャン・シンシェンIUCN会長が出席し、主催者として開会挨拶を行った。石原大臣はこの会議をきっかけとして「互いの国立公園を訪ねる国際交流が活発になり、友好関係が築かれることを期待する」と述べた。また、女性として世界で初めてエベレストに登頂した田部井淳子氏らによる基調講演も行われた。その後、全体会合、ワーキンググループ、ポスター発表、サイドイベントなどが実施され、保護地域に関する合計300以上の報告や発表が行われ、ワーキンググループの成果を活用して、「第6回世界国立公園会議に向けたアジアからのメッセージ」がとりまとめられた。また、16日には、東日本大震災で被災した東北の太平洋沿岸にまたがる三陸復興国立公園などへの現地視察も行われた。最終日には、自然保護と地域の発展の両立に今回の会議の成果は、共同議長から、来年の第6回世界国立公園会議の主催者であるIUCNと開催地であるオーストラリア・ニューサウスウェールズ州に受け渡された。向けたアジアの指針ともいえる「アジア保護地域憲章(仙台憲章)」を採択。憲章では「保護地域は、自然と自然に関連する文化的資源を保全する最も有効な手段の一つ」と改めて強調しつつ、東日本大震災や、フィリピンを襲った台風30号等の自然災害に触れ、生態系を生かした減災などについても触れている。この会議での課題や成果は、来年11月にオーストラリアで開催される第6回世界国立公園会議で報告され、活用されることとなる。会期中には、若手の研究者らによるユースセッションも開かれた。三陸復興国立公園を視察する出席者たち(青森県八戸市・蕪島)。17