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概要

エコジン12・01月号

[経団連自然保護協議会]日本を代表する企業で構成される日本経済団体連合会(経団連)は、1992年に経団連自然保護協議会と経団連自然保護基金を設立以来、国内外の生物多様性保全・自然保護プロジェクトに資金支援を行ってきた。国境を越え、企業とNGO/NPOをつなぐ経団連自然保護協議会の活動について聞いた。文/梅澤聡一般社団法人オランウータンと熱帯雨林の会など残された数少ない低地熱帯雨林の保全とオランウータンの調査・研究活動を支援。オランウータンは“熱帯雨林の象徴”とも言われているが、その生態には未知の部分が多く、森林保全、生物多様性維持の観点からも継続的な研究が必要とされている。また、対象地域の森林は各種の希少動物が分布する生物多様性に富んだ森であることから、これらの種の調査・保全活動も支援している。上:インドネシア・クタイ国立公園。左上に見える森林がオランウータンの調査地/下:野生オランウータンの母子団連自然保護協議会と経団連自然保護基金は、リオデジャネイロで国連環境開発会議(地球サミット)が開かれた1992年に設立された。自然保護協議会は、自然保護基金への募金活動を行うとともに、基金を通じてNGO/NPOによる生物多様性保全・自然保護のプロジェクトに資金支援を実施。設立以来、国内外で活動する1,000件以上のプロジェクトを支援し、支援総額は30億円を超える。自然保護協議会の事務局次長・松本邦康氏はこう語る。「毎年公募する国内外のプロジェクトを厳正に審14