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概要

エコジン12・01月号

左:ホクリクサンショウウオの生息地である「とんぼの沢」で行われた生き物観察会。会のスタッフが、ホクリクサンショウウオの現状やこの地に生息する生き物についてレクチャーする。/右:ファミリーパーク園内で、里山整備の一環として穂先タケノコの除去やタケノコ掘り体験を行う。スタ」だ。呉羽丘陵を会場にして“冒険教育”や“生物多様性”などをテーマに専門家を呼び、講演を行ったり、“住民が住民に教える”というスタイルで、特技を持つ地域住民の方から自然を生かした遊びや技術などを学ぶ「いち押しせんせー」によるプログラムを多種開催して、毎年1万人を超える参加者を呼び込んでいる。また年に数回里山を体験する「くれは里山ネット」というプログラムも用意。小中学校などの教育機関や動物園、地元の商工会といった地域の団体が連携して、史跡ガイドツアーや収穫ツアーといった土地や自然に親しむ内容で、呉羽の魅力を体感できる機会をつくっている。3年前からスタートし、現在活動のもうひとつの柱となっているのが「ホクリクサンショウウオ保全プロジェクト」だ。石川県と富山県の極めて狭いエリアにのみ生息する希少種を地域で守ろうと、生息地の調査や整備を行っている。「呉羽には多くの人材・施設がありますから、手に手を取り合って、今後も豊富なメニューを揃えて、現代に即した新しい里山づくりを進めていきたいと思います」と、同会事務局の亀谷三志さん。地域の自然に触れ合うことを入口として、人々の興味を喚起し、里山を、ひいては富山の生物多様性を発展的に守っていく。そのための大きなひとつの流れが、いま出来上がろうとしている。Click!!悠久の森実行委員会http://www.toyama-familypark.jp/local/左:ホクリクサンショウウオの現状を伝えるため、地域の小学校で出前授業を行った時の様子。/右:環境省と県の絶滅危惧種に指定されているホクリクサンショウウオ。13