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概要

エコジン10・11月号

震災がれきは、基本的に仮置き場に運び込まれる段階ですでに分別されている。さらに土砂などと混ざったがれきをきめ細かい分別で震災がれきを資源に震災により、東松島市で発生した震災がれきの量は約326万トン。通常時の同市の一般廃棄物が年間約1万トンであることを考えれば、どれほど膨大な量かが分かる。これらの震災がれきは、現在平成2 6年3月を目処に迅速な処理が目指されているが、加えて、市では大量の震災がれきを徹底的に分別することで、資源として活用できるものは活用し、売却できるものは売却し、震災がれき処理にかかる総コストを削減する方針を打ち出した。同時に、処理業務には震災で職を失った人などを率先して採用し、被災者の雇用創出にも貢献しようと考えたのである。市内沿岸部に設けられた仮置き場に運び込まれた廃棄物は、木材、プラスチック、タイヤ、コンクリートなど、14品目に分別され、品目ごとに仮置きされる。[宮城県東松島市]循環する、震災がれき宮城県のほぼ中央、仙台市と石巻市の間に位置する東松島市。東日本大震災では浸水地域が市街地の65%にも上り、家屋の倒壊など甚大な被害を受けました。膨大に発生した震災がれきをきめ細かく分別することで、9 7 %のリサイクル率を実現している東松島市の取り組みをレポートします。写真/石原敦志文/さくらい伸