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概要

エコジン10・11月号

vol.03環境省のレッドリストに挙げられた日本の希少な生き物たち、そして日本の生態系に悪影響を与える外来種(侵略的外来種)について紹介します。希少種成獣写真提供:新星出版村山望ケナガネズミDiplothrix legata分布大きさ食べ物奄美大島、徳之島、沖縄島北部(やんばる地域)体長30㎝(しっぽをいれると60cm)シイなどの木の実、昆虫など(雑食性)絶滅危惧IB類(EN)幼獣シイ・カシなどが茂る亜熱帯の照葉樹林にすむ、日本で最も大きなネズミの仲間です。その姿はとても愛らしく、背中には名前のとおり長めの毛が混じり(幼獣は特に毛がふわふわ!)、長いしっぽの先半分が白いのが特徴です。夜行性で、樹上での生活に適応しており、器用な足先で枝をしっかりつかんで自由自在に移動し、シイなどの木の実や昆虫などを食べます。もともと奄美ややんばるなどの生態系では上位の捕食者がいなかった中で、外来種のマングースの侵入、ノネコによる捕食や生息地となる森の減少・分断化など、人間がもたらす要因により減少したと考えられており、交通事故の被害にもあっています。まだ生態は謎が多く、豊かな亜熱帯林の生態系の恵みを象徴する種の一つです。詳しくは、「RDB図鑑~希少な生き物たち」まで→http://www.sizenken.biodic.go.jp/rdb/index.html侵略的外来種セアカゴケグモLatrodectus hasseltii原産地主な被害備考オーストラリア人の生命又は身体に関わる被害特定外来生物(※)外来生物法に基づき指定。輸入・飼養等が原則として禁止されます。成熟した雌は体長約7~10mm、全体が黒色で、腹部の背面に目立った赤色の縦条があります。雄は無害ですが、雌は神経毒を持ち、咬まれると痛みや腫れが生じ、まれに重症化することもあります。自動車や野外に置かれた物の隙間など、さまざまな場所に営巣し、人為的に運ばれた結果生息域が拡大したと考えられています。庭に置いた靴の中に見つかった例もあります。発見した場合は、決して素手で捕まえたりせず、殺虫剤を用いたり、靴で踏みつぶすことで駆除してください。また、お近くの自治体にご連絡下さい。外来生物法HP→http://www.env.go.jp/nature/intro/セアカゴケグモ→http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list/L-ku-05.html31