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概要

エコジン10・11月号

File.06PROJECT.01ゼロ・エミッション車の普及日産自動車株式会社“ゼロ・エミッション車”の普及を軸にEcoFirstCompany持続可能な社会を目指す走行時にCO?などの排出ガスを一切出さない“ゼロ・エミッション車”である「日産リーフ」は、今年8月末時点で累計約7万8千台を販売。電気自動車では世界で約50%のシェアを誇る。日産自動車では、生産・販売だけでなく、社会インフラを整備し普及を促す取り組みも行っている。また電気自動車の高性能リチウムイオンバッテリーの能力を生かし、EVのバッテリーから電力を供給する“LEAF to Home”や、バッテリーのリサイクルに向けた実証実験にも取り組んでいる。日産自動車では、「人とクルマと自然の共生」を環境理念に掲げ、2002年から中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム(NGP)」を推進している。その背景について、経営企画本部環境企画室長の今西朗夫さんはこう語る。「環境問題やエネルギー問題が深刻になってきた現代において、私たち自動車メーカーが乗って楽しい高品質なクルマをお客さまに提供し続けるためには、自らの企業活動が直接・間接的に環境に及ぼす影響を把握し、最小化しなければなりません。その行動計画となるのがNGPなのです」現在は2011年に公表した「NGP2016」に基づき、「ゼロ・エミッション車の普及」「低燃費車の拡大」「カーボンフットプリントの最小化」「新たに採掘する天然資源の最小化」という4つのキーアクションを進めている。その根幹をなすのが、「日産リーフ」に代表される電気自動車の普及だ。「当社では“2050年までに新車からのCO?排出量を2000年比で90%削減する”というビジョンを掲げています。これを達成するためには、長期的には電気自動車、燃料電池車といった電動車両の普及と、26