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概要

エコジン10・11月号

1しじゅうはっさか1大槌の食文化がわかるおらが大槌復興食堂ふなこし震災後、大槌町にいち早くオープンした食堂。新巻鮭発祥の地である大槌町らしい、鮭とイクラをのせた「おらが丼」や、町で小正月に食べる精進料理「すっぷぐ」などが名物で、店には大槌特産の土産物も数々並ぶ。移転予定があるため、訪れる前には場所を要確認のこと。電話・0193-55-5120月曜定休2おはこざき3変化に富んだ景色連なる碁石海岸リアス海岸らしい入り組んだ海岸線と奇岩が織りなす景色が美しいルート。動植物も豊かに生息しており、空にはワシタカ類のミサゴや、ハヤブサが飛び、林には天然記念物のカモシカや、リスの姿をときに見ることができる。温暖地と寒冷地に育つ植物の両方が混生する碁石海岸周辺で、ゆっくり草花を観察しながら歩くのも楽しそうだ。「大槌町は、三陸海岸でも特に湧水が豊富なところ。森の栄養分が海に流れ込んでおり、貝大船渡市の末崎半島の東に連なる海岸線。碁石浜には、その名の通り碁石にそっくりな黒石の砂利浜がある。また3つの洞門がある「穴通磯」や雷が落ちたような重低音が聞こえる「雷岩」など、碁石八勝と呼ばれる海岸線の景色が見もので、動植物も豊かに生息している。類など海の幸が美味しいと評判です。また海岸線が複雑で、見ていて飽きない景色が続いており、昔の街道には一里塚や番所跡なども残っていたりするので、見所が満載です」と、自然保護官の久保井さん。まだ震災の爪痕が生々しく残る場所が多く見受けられるが、自然の脅威とともに自然の恩恵も豊かに受けて来た地域であることも感じられる歩き旅ができそうだ。4切り立つ岩肌や巨石が見物の唐桑半島東北地方環境事務所大船渡自然保護官事務所自然保護官宮城県の最北東端。岩手県との県境付近にある大理石海岸は、かつて質の高さで知られ切り出された大理石の岩肌が連なる。巨釜にはそのシンボル的存在の高さ16m、幅3mの大理石の石柱が海中からそそり立ち、明治時代の大津波で先端が折れたことから「折石」と呼ばれている。休日には登山など、自然と触れあう趣味にいそしむ。「深い入り江と半島が繰り返し展開する、複雑なリアス海岸が特徴的なルートです。白い花崗岩が累々と積み重なる千畳敷、奇岩が多い碁石海岸など、半島それぞれに魅力がいっぱいです」写真/坂本政十賜文/柳澤美帆19