ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

エコジン10・11月号

隠岐ジオパーク、世界認定。太古からの地殻変動や気候変動を経て、約1万年前に現在の姿となった隠岐諸島。えぐられたような海岸線の崖に火山活動の記録を見ることができるなど、地質学的に貴重な地形や地質をとどめ、さらに離島ならではの固有種や文化を育んだこの地域が2013年9月、「世界ジオパーク」に認定されました。文/本吉恭子おきくにが国賀海岸ジオパークとは「ジオパーク」とは、地質学的に貴重な地形や地質をとどめ、山や川、そこに暮らす固有の生物などが「地球(ジオ)」の成り立ちを物語ってくれる場所。ユネスコが支援する世界ジオパークネットワークは、現在、世界29カ国100地域を「世界ジオパーク」に認定している。日本では洞爺湖有珠山、糸魚川、島原半島、山陰海岸、室戸に続き、新たに隠岐(島根県)が認定を受けた。ジオパークは国立公園と重複する地域が多く、環境省では地質学的価値の紹介やガイド育成の連携など、国立公園とジオパークが連携した取り組みを行っている。なお、今年10月には新たに隠岐自然保護官事務所を開設した。今後、地域との連携を図りながら、より一層取り組みを促進させる。波の侵食によって形成された奇岩が続く海岸線と、その崖面に火山活動の記録を見ることができる。落差257mもの摩天崖から見る景観は、圧倒されるほど雄大。摩天崖の頂上から約2kmの遊歩道が整備されている。島後隠岐の島町133°E西ノ島町海士町知夫村島前36°N16