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概要

エコジン10・11月号

Rびんは、刻印された「R」のマークが目じるし。びんの規格を統一し、繰り返し洗浄・使用できるよう耐久性も備えている。Part.3循環する、2 Rシステムリサイクルより優先順位が高い2R(リデュース、リユース)を推進する活動が、各地で新しい事業やライフスタイルとして定着しつつあります。その中でも、地域をあげた循環システムの構築に成功した取り組みを紹介します。文/本吉恭子統一規格の導入で、焼酎びんのリターナブル化を実現全国にファンが多い九州の焼酎。その5合びん(900mlの茶びん)は、軽量でコーティングによって強度を高めた「ワンウェイ(使い捨て)」タイプのものが主流だったが、使用後に再利用できず処分されてしまうことから、廃びんの処理費用や環境負荷などが問題になっていた。そこで平成16年に登場したのが、洗浄して繰り返し利用できる「Rびん(リユースびん)」。「Rびん推進九州プロジェクトチーム」を率いるリーダーであり、もともと熊本県で空きびんを回収、洗浄してメーカーに返すという事業を行ってきたびん商である株式会社田中商店の専務取締役・田中利和さんはこう語る。「一部の酒造メーカーは空きびんの回収を社会的責任と考え、使い捨てのびんも回収し、再利用しようと尽力していました。しかし、せっかく回収しても、耐久性に欠けるため不良率が高くてコストがかさむばかり……。そこで再利用を前提と14