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概要

エコジン10・11月号

現在、資源物の回収場所として市内8カ所で土・日、祝・休日に開設している資源物ステーションに新たに専用の小型廃家電用のボックスを設置し、小型廃家電を持ち込んでもらって回収している。平成24年度の年間回収総量は約76.3トン、再資源化率は95.6%。今後は、回収場所の数を増やし、家庭で不用になったり、処分されていない小型廃家電をいかに回収しやすくするかが課題だ。資源化による歳入や、廃棄物削減が最終処分場の延命にもつながることから、小型家電リサイクルに関して「市としてはメリットが大きい」(細川さん)という。一方、富山県で小型家電リサイクルに関してトップクラスの技術を誇るのが高岡市に本社を持つハリタ金属株式会社だ。射水市の射水リサイクルセンターでは、回収された小型廃家電に含まれる鉄、非鉄、プラスチック、レアメタルなどのさまざまな物質を細かく選別して、原材料や燃料などにリサイクルしていく。その工程は実にきめ細かく、確かな技術力をうかがわせる。「小型家電リサイクルは全体の業務のごく一部。総合的なリサイクルを実施しているのが弊社の強みです。これからも地域循環の最適化と持続可能な社会の実現に貢献していく考えです」とハリタ金属代表取締役社長の張田真さんは力強く語った。こうした小型家電リサイクルの“好循環”が、全国に広がっていくことが期待されている。左/ハリタ金属は、ダスト成分から従来回収できなかった、6ミリ以下の非鉄金属の混合物「金銀銅滓」の回収を可能にした。右/小型家電から回収された混合物。この後、重液選別により、ステンレス・ハーネス・プラスチックに選別される。Click!!ハリタ金属株式会社http://www.harita.co.jp小型家電から回収された混合物。このハリタ金属では、小型家電か後、重液選別により、ステンレス・ハーネらまず「磁力選別ライン」で鉄ス・プラスチックに選別される。を選り分け、その後「非鉄ライン」(写真)で金銀銅滓、レアメタル等を選別、さらには先進的な「重液選別」「色選別」でリサイクルプラスチックやアルミ等も細かく取り出していく。13