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概要

エコジン10・11月号

千年希望の丘では、コンクリートくずや津波堆積物、焼却灰にセメント系の改良剤を入れて土として使えるようにした素材など、適切な処理を経て、安全が確認された震災がれきから作られた再生資材を利用しているのも大きな特徴だ。「岩沼市だけで総量62万トンのがれきがあり、そのうち56万トンをリサイクル利用する予定です。これらの震災がれきによってつくられた丘に、さらに植樹をすることで、津波の力を減衰・分散させる効果が期待できます」と岩沼市建設部復興整備課主幹の菅原伸浩さんは言う。今年6月、企業などの寄付により第1号のモデル丘が完成し、植樹祭では3万本の植樹が行われた。今後、復興交付金により丘6基の整備が進められるが、市としては税金だけでなく国内外からの寄付でこの一大事業を進めていきたい考えだ。復興のシンボルであり、防災教育の拠点としても機能する「千年希望の丘」全体が完成する日を待ち望む。Click!!岩沼市千年希望の丘http://www.city.iwanuma.miyagi.jp/kakuka/040700/sennnennkibounooka.html上:今年6月に行なわれたモデル丘での植樹祭では、約4 5 0 0人のボランティアの手によって3万本もの苗木が植えられた。左:植樹祭にて、苗木を手に「千年後の子どもたちに希望を」と語る井口経明岩沼市長。約10kmにわたる岩沼市沿岸部に構想されている「千年希望の丘」の完成予想図。防潮堤であり、災害時の避難場所に活用されると同時に、震災の教訓を後世に伝えるメモリアルパークとしても機能する。11