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概要

エコジン8・9月号

『大波に、再び“つながり”を取り戻そう。』福島市東部に位置する大波地区は、市内でもいち早く2011年11月から除染がスタートした地域。地域住民の結束力を背景に、早期除染に取り組んできました。ここでは、市内や地区内に在住の方を中心に、大波地区の今後に寄せる思い、そして「福島の今とこれから」について語っていただきました。写真/坂本政十賜構成/梅澤聡紺頼純子JA新ふくしま理事部で始まり、を歩み始めています。ご紹介します。池田勝利千代田プリントメディア・アカウントディレクター佐藤私は大波地区の自治振興協議会長として、この地域のすばらしい環境、そして人と人とのつながりを何とか震災前の状態に戻したい……そんな思いから、行政と住民相互の橋渡し役を務めています。本日お集まりの皆さんも、大波のため、福島のために奮闘されていらっしゃいますが、皆さんの活動内容について教えてください。奥本私は福島大学に赴任して15年目になります。福島の美しい自然に魅せられ、浜通りで「海を活用したまちづくり」の活動を始めた矢先に、あの震災が起きました。震災後は、NPO法人「オンザロード」で、福島の自然環境の再生やコミュニティ再興のための活動を行っています。紺頼震災前の98年、JA大波の女性部で「盆地の暑さを利用した農作物を」と考えてニガウリの栽培を始めました。10年以上の努力の甲斐あって「ニガウリなら大波産」と言ってもらえるようになった頃、あの原発事故が起きたんです。そして、その年の秋、「大波地区のコメが出荷停止」というニュースが大々的に報道されたことで、大波だけでなく福島が“放射能汚染の象徴”のようになってしまいました。大波は空気も水も清らかで、農産物の評価も高かった土地です。大波の農業を震災前に戻したい。その一心で、農産加工品の開発などに取り組んでいます。池田私は、環境省が夏のCO2削減・節電対策を目的と07