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概要

エコジン8・9月号

に卒業生一人ひとりの夢を聞いていくと、2 3名の卒業生のほぼ全員が、『この数カ月の間にさまざまな支なさん援がをしてもらったので、それを返せる大人になりたい。将来は人の手助けができるような人になりたい』と言っていて、その強さにとても感動しました。少しずつでも前を見て歩くんだという決意のようなものを感じましたね」支援活動を通じたさまざまな人との出会いは、川嶋さんの歌に対する向き合い方にも少なからず影響を与えているようだ。「人を救えるのは、やはり人の思いであって、誰かを思いやる気持ちがそこにあれば、絆はもっと深まっていくだろうし、溝は埋まっていく。そうした心の小さなすきまに流れていく歌をつくっていきたいと思うようになりました。これまで自分が紡いできたことばも、もっと噛みしめるように歌っていきたいですね」川嶋さんは、現在も積極的に復興支援に尽力し続けている。福島県では、猪苗代、会津若松、南相馬でライブを開催。2013年には、福島市で行われた東北六魂祭の期間に合わせ、石原環境大臣とふくしまFMの特別番組に参加した。番組では、弾き語りで披露された歌と共に、自らのことばでも思いを語り、福島の再生へ向けメッセージを送った。また2005年に国際協力NGO ALWを起ち上げ、途上国への支援も行っている川嶋さん。多くのファンを魅了するアーティストとしての活動と、これらの支援活動をどのように両立しているのだろうか。「もともと、中学生の頃にメディアで目にした世界の貧しい国の子どもたちの様子に衝撃を受けて、彼らのために何かできないかと思ったことが、支援活動に興味をもつきっかけでした。音楽活動と支援活動では、活動の形こそ違いますが、人の心に触れられる、あたたかさに触れられる場所という点では共通しています」これからも、途上国の支援などと並行し、引き続き被災地の支援活動を行っていくという。「路上ライブを再開させた当初から掲げている『微力だけど無力誰かを思う気持ちが、人を救うecojininterviewAI KAWASHIMAじゃない』ということばを信じながら、これからも私なりに携わっていけたらと思っています。路上ライブは基本的に私1人の弾き語りでしたが、これからは他のミュージシャンとも協力して何かできたらいいですね」かわしま・あい1986年生まれ。2003年、I WiSHのボーカルaiとして、『あいのり』の主題歌『明日への扉』でデビュー。オリコンチャート1位、90万枚以上のセールスを記録。2005年、川嶋あいとしてソロ活動を開始。一方で国際協力NGOALWを起ち上げ、途上国の学校建設などを支援。東日本大震災後の被災地支援にも積極的に取り組んでいる。http://www.kawashimaai.com05