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概要

エコジン8・9月号

エコに取り組む企業にフォーカス!環境保全に関する先進企業が、業界のトップランナーとして環境大臣から認定を受ける「エコ・ファースト制度」。ここでは、各企業が宣言する「エコ・ファーストの約束」に基づいた、さまざまな環境保全活動を紹介します。植物原料へのこだわり洗浄力と生分解性に優れ、かつ大気中のCO?を増やさない植物原料の界面活性剤「MES(アルファスルホ脂肪酸エステル塩)」を世界で初めて工業化。従来品と比較して、洗濯1回当たりのC O ?排出量を大幅に削減した。また、主原料であるパーム油の調達にあたっても、各種団体と協力し、持続可能な原料調達に取り組んでいる。ライオン株式会社水や環境と深く関わる企業として「環境対応先進企業」を目指すライオン株式会社に「環境問題対策委員会」が設置されたのは1971年のこと。60年代に電気洗濯機が爆発的に普及。それに伴って合成洗剤の使用量が増え、川や湖の水質悪化が社会問題になり始めた時期だ。同社の環境への取り組みについて、環境保全室の波多賢治室長はこう語る。「環境、特に水環境への取り組みについて、水と深く関わる事業を展開する当社としてきちんと取り組まなければならないと考えています。そのためライオンでは、他社に先んじて無リン化やソフト化(生分解性のよい洗剤に改良すること)といった取り組みを進めてきました」さらに、石油原料から植物原料への代替推進にも積極的に取り組んでいる。ライオンでは、70年代初めにいち早く植物原料の研究を開始。91年には植物原料の界面活性剤を使用した「スパーク」を発売した。植物原料は再生産が可能なことに加え、カーボンニュートラル(植物は大気中にある26