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概要

エコジン8・9月号

広がる、“福島サポーター”の輪。サッカーが紡ぐ、支援の絆福島県を本拠地とするサッカーチーム・福島ユナイテッドFC(JFL)と、神奈川県を本拠地とする湘南ベルマーレ(J1)。2つのチームは、震災を機に交流を深めるようになった。震災直後、湘南ベルマーレの選手たちは真っ先に福島へ支援物資を運び、現地で子どもたちとのサッカー教室も開いた。その後も、福島の子どもたちを湘南に招待し、選手たちと一緒に海で遊んだり、試合観戦や交流戦を行う「KIDS GUARD SHONAN」という活動が続けられている。今年の6月30日には、福島ユナイテッドFCのホームゲームを湘南ベルマーレのホームにて開催、県外へ避難している福島の被災者たちが無料で招待された。「元気な福島」を各地の人に知ってもらうため、スタジアムには県内の物産や観光をPRするブースも設けられ、活況を呈した。両チームの取り組みは着実に実を結んでいる。上/6月30日の試合前には、子どもたちどうしの交流戦も行われた。下/スタジアム周辺の公園に、福島や湘南の物産ブースが軒を連ねた。ふくしまオーガニックコットンプロジェクト上/福島産のオーガニックコットンを一部使用したTシャツ。下/いわき市で行われたオーガニックコットンの収穫祭の様子。いま、福島県で明日への希望の“種”をまく「ふくしまオーガニックコットンプロジェクト」が進行している。風評被害などで、米や野菜といった食べ物を栽培できなくなった土地に、有機農法でコットンを栽培。収穫したコットンを製品化することで、地域に雇用を創出し、さらにはニッポンの繊維産業を復活させようという狙いだ。福島で古着のリサイクル業に携わり、震災後は被災地へのボランティア活動を行うN P O法人ザ・ピープルと、オーガニックコットン商品の製造・販売を手がける東京の株式会社アバンティが共同で進めている。昨年、いわき市内15カ所で約300キロの収穫に成功。作業には地元農家のほか、首都圏から延べ1,500人のボランティアが参加した。今年6月には福島産のコットンを一部使用したTシャツ販売がスタートしている。現在、栽培は市内の小中学校や、隣接する広野町など、3 0カ所に広がっており、オーガニックコットンによる福島再生は今後も拡大していきそうな勢いだ。14cザ・ピープルhttp://www.avantijapan.co.jp