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概要

エコジン8・9月号

浄土平~福島の美しい自然と出会う~磐梯朝日国立公園は、日本で3番目に大きな国立公園。その福島側の玄関口・浄土平では、東日本大震災と原発事故の影響で、一時は観光客が激減しました。観光復興に向けた現状と、自然の魅力について話を聞きました。写真/坂本政十賜文/梅澤聡ビジターセンター南側に広がる浄土平湿原。秋にはヤマハハコやエゾオヤマリンドウ、ハナゴケなど、色とりどりの高山植物が観察できる。車イスでも利用できるバリアフリー木道が整備されており、1周の所要時間は約20分。島県の山岳観光道路「磐梯吾妻スカイライン」の中間点に位置する浄土平は、福島市街から車で約1時間。広い駐車場が整備され、毎年、吾妻小富士登山や湿原散策など多くの観光客、登山客でにぎわう。磐梯朝日国立公園は、山形、福島、新潟の3県にまたがり、「出羽三山・朝日地域」「飯豊地域」「磐梯・吾妻地域」「猪苗代地域」の4地域からなっている。ここ浄土平は「磐梯・吾妻地域」の玄関口にあたる。浄土平の魅力について、浄土平ビジターセンター副所長の西村真一さんに話を聞いた。「一切経山、吾妻小富士、桶沼に囲まれたこの一帯は、火山噴火によって生成された火山荒原と、オオシラビソを主とする針葉樹林の原生林からなっています。また、浄土平・姥ケ原・酸ケ平・谷地平・景場平など多くの湿原があり、5~9月まで、さまざまな高山植物が観察できます。一周2 0分ほどの手軽な散策コースから本格的な登山まで、体力や時間に応じてさ12