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概要

エコジン6・7月号

独創的なアイデアで、カーボン・オフセットを支援カーボン・オフセットとは、経済活動や生活などを通して「ある場所」で排出されたCO2を、森林保全やクリーンエネルギー事業などによって「他の場所」で実現したCO2の排出削減量=クレジット(排出権)を活用してオフセット(相殺)する考え方。マイクライメイトジャパン株式会社は、企業や個人向けに、カーボン・オフセットの仕組みを提供する事業を行う「カーボン・オフセットプロバイダー」。例えば今年度の環境白書において、印刷の際に排出されたCO2のオフセットも行った。同社の南純絵さんは、事業内容についてこう語る。「CO2削減や吸収の取り組みを支援することによってクレジットを創出し、CO2を排出する企業や市民などのニーズに合わせて提供します」クレジット購入企業にとっては、環境問題に積極的に取り組む姿勢をアピールでき、企業イメージの向上につながるほか、カーボン・オフセット付き商品に環境保全の付加価値が生まれ、売り上げ増加が期待できるなどのメリットがある。「日本国内では、まだ認知度が低いこともあって、クレジット購入量が供給量に追いついていないのが現状です。さらに魅力的な企画を実現し、カーボン・オフセットをもっと身近な存在に変えていきたいですね」マイクライメイトジャパン株式会社設立:2011年本社所在地:東京都中央区URL :http://www.myclimate.jp上:株式会社エイチ・アイ・エスが主催する「東北・復興支援バスツアー」と連携。新宿発着で被災地を訪れるバスのガソリン使用に伴って排出されるCO2を被災地産のクレジットで相殺する。左:多くの希少生物が棲息するマダガスカルにおいて教育などを通じて太陽光調理器の普及を促進。90%が失われた原生林の破壊抑制だけでなく、薪拾いなどの労働負担の軽減やクレジットの創出を実現。右:富士山麓など県土の約3分の1を占める山梨県県有林(写真はカラマツ人工林)。世界的な基準で認められた森林由来のクレジットを販売。文/梅澤聡29