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概要

エコジン6・7月号

二ッポンのエコな現場VOL.01先進的なエコ活動に取り組む各地の自治体やNPO、企業をご紹介します。長野県飯田市左:保育園の屋根に設置された太陽光発電設備。ちなみに飯田市は、日照時間が1981~2010年の平均で年間2,050時間に達し、全国的にも長い地域のひとつ。世帯数:3万9,236世帯総人口:10万5,921人(2013年4月30日現在)URL :http://www.city.iida.lg.jp右:飯田市の面積の84%を森林が占めており、間伐材や枝葉などの木質バイオマス資源が豊富に得られる。市では木質ペレット燃料の利用推進のため、ペレットボイラー、ペレットストーブ導入を支援公と民の協働で実現する自然エネルギー長野県飯田市では、2004年から「市民出資型ファンド」による太陽光発電促進の活動が行われている。その仕組みは、市民から出資を募り、その資金で自然エネルギー発電・売電事業を運営し、収益を配当として出資者に還元するというもの。事業主体は市内に本社を置く民間企業。飯田市は、太陽光発電パネルを設置する公共施設の屋根を20年間無償で提供するほか、発電した電気を20年間定額で購入するなどの支援を行う。市民参加による経済サイクルを構築することで、自然エネルギーの普及や、エネルギーの地産地消を目指す画期的な取り組みだ。その飯田市で、今年4月1日、新たな条例が施行された。まちづくり委員会や地縁団体などが地元の自然資源(太陽光、木質バイオマス、小水力など)を使って発電事業を行い、収益を地域が抱える課題解決に役立てる場合、その事業を市との協働事業に認定し、支援していくというものだ。飯田市地球温暖化対策課の田中課長補佐は語る。「公と民の協働は、古くから公民館活動が行われるなど自治意識が根付き、行政と市民生活の垣根が低い飯田の風土が培ったもの。この条例を活用して、さらに市民が活動しやすい環境をつくりたいと考えています」。28