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概要

エコジン6・7月号

LESSON. 5Q2C O P18ではどんな話しストップ地球温暖化にむけた、世界の動き地球温暖化を止めるため、世界各国が対策を話し合う場として、COPが毎年開かれています。この会議について、名古屋大学大学院環境学研究科教授の髙村ゆかり先生に聞きました。2012年12月、カタール・ドーハで開催されたCOP18では、京都議定書第2約束期間の目標を定める改正案が採択され、気候変動枠組条約と京都議定書の下で2013年以降の枠組みについて交渉を進めてきた2つの作業部会が任務を終えました。そして、COP17の合意に基づいて、2020年以降の国際的な枠組みの合意(「2015年合意」とも呼ばれます)に向けて本格的に交渉がスタートすることになりました。インタビュー構成/さくらい伸COP1COP3京都議定書採択締結・発効実施第1(200カンQ1COPって何?これまでどんな取り決めがなされてきたの?COP(国連気候変動枠組条約締約国会議)とは、1992年の地球サミット(国連環境開発会議)に向けて作成された温暖化防止のための国際条約である「気候変動枠組条約」の締約国が、温室効果ガスの排出削減策などについて年に1度集まり、交渉を行う場です。1997年、京都で開催されたCOP3では「京都議定書」が採択され、先進国は、温室効果ガス排出量の削減について法的拘束力のある数値目標を約束しました。目標期間は2008~12年(これを第1約束期間といいます)。日本は1990年の排出量を基準に平均でそれより6%削減するという目標でした。2009年、デンマーク・コペンハーゲンのCOP15に向けて、この第1約束期間終了後( 2 0 1 3年以降)の国際的な目標と枠組みを合意しようと交渉してきましたがまとまりませんでした。2010年、メキシコ・カンクンで開催されたCOP16で、先進国は20年までの排出削減目標を、途上国は削減行動を自ら決めて提出すること、その目標の進捗を報告し、国際的な検証を受けることなどが合意されました(カンクン合意)。京都議定書と違い目標に法的拘束力はありませんが、各国はCOPの合意に基づいて、自国の提出した目標達成に向けての対策をとることを国際的に約束しています。2011年、南アフリカ・ダーバンで開催されたCOP17では、2013年から第2約束期間を開始することで合意。また、すべての国が参加する2020年以降の国際的な枠組みを定める法的文書を2015年に採択するため、交渉を開始することも合意されました。Q4日本日本は京都議定2020年目標を提出国際的に報告しな2015年に合意を方向性を決めるのし、達成するための渉の大きな課題な本が国際社会で発14