エコジン4・5月号

エコジン4・5月号 page 34/36

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エコジン4・5月号

今月のお題エコと経済“結局、ビールも環境も「人」なんだと思う”かつゆるゆると迫ります。し環り境あやがエりコ寿にさ関んすがるコミックとエッセイプロフィールアレコレについて、で鋭く!第11回1958年静岡市生まれ。1985年、『エレキな春』でデビュー。パロディーを中心にした新しいタイプのギャグマンガ家として注目を浴びる。近年は、幻想的あるいは文学的な作品などを次々に発表するほか、エッセイ、映像、ゲーム、アートなど多方面に創作の幅を広げている。アベノミクスの一環なのか、環境関連に国からお金がいっぱい出るらしい。ただでさえキビシイ国の懐からそんなお金を出す余裕があるのか?いやいや景気も良くなり環境も良くなる一石二鳥の策なのか、ボクにはよくわからない。でもそんな話を聞いてボクがビールメーカーの会社員だったころのある上司のことを思い出した。ある新ブランドを立ち上げる時、その上司は「専任チーム」にこだわったのだ。既存ブランドとの兼務でなく、新ブランドだけを担当するチーム。つまりメンバーはいやでもそのブランドに己れの時間と能力のすべてをかけなければならない、既存ビールの方が簡単に売り上げが上がるだろうとそちらに時間を割くことが許されない、新ブランドと一蓮托生のチームだ。人はどうしたって楽して成果が出る方に向かう、それを許さないための専任チームだった。結局のところビールも環境も「人」なんだと思う。立派なプランと沢山のお金があってもそこに死にもの狂いになる人間がいなかったらどんなプロジェクトも成功しない。経済と環境の両立は悪いことじゃないと思う。お金が欲しい人が環境の世界で力をふるう機会が増えるだろうし、資金の無さが障害になっていたプロジェクトもいっぱいあるだろう。だけどきっとそれだけじゃ足りない。お金が目的の人は、国が政策を変えたり、思ったより利益が出なかったら即座にもっと儲かる分野に移っていくだろう。必要なのは目先の利益だけでなく、人類が生き延びる環境を整えることに死にもの狂いになれる人、専門家だけでなくボク達も含め「必死さ」なんだと思う。おそらくまだまだ世界は環境に対して必死じゃないんだろうな。それだけ余裕あるって思ってるんだろうな。いつか地球がそれまで提供してくれてたエネルギーや食糧が無くなったら「必死」になるんだろう。でもその時がきてからじゃ遅い、大切なのは前もって「その時」を想像する力。動物にはない人類の持つ「想像力」。まだ来ない未来を想像して見えない危機に必死になれる想像力。人類が引き起こし、人類が人類にしかない想像力で解決するしかない問題、環境問題はホントまさに人類を試すためにあるような問題だと思うよ。解説現在環境省では、意欲的な地球温暖化対策を打ち出策を推進している。経済再生と温暖化対策を両立でき34