エコジン4・5月号

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エコジン4・5月号

研究開発のポイント②ガンマカメラの位置で毎秒カウントしたガンマ線の数(CPS)を表示するモードに加え、内蔵した距離計で計測した距離情報で補正した「表面線量」(μS/h)での表示も可能(参考値)※。さらに、セシウム137、セシウム134他の放射線の種類(核種)の識別も可能だ。※正確な数値の測定にはシンチレーション式サーベイメータによる測定が必要。ガンマカメラは、ノートP Cを接続して使用。測定用のソフトウェアを立ち上げるだけで簡単に作業を開始することができる。川俣町の仮置場で行われた現地視察会。参加した小野町の住民たちが真剣な表情でガンマカメラの説明を受ける。一原発から約40キロの場所にあり、国の財政負担で自治体が除染を行う「汚染状況重点調査地域」に指定されている。町は昨年10月に除染実施計画を策定したが、仮置場の設置について住民の理解が得られていないため、まだ平成25年3月時点で住宅の除染作業は始まっていない。福島県内では、同様の理由から除染の進捗に支障が出ているケースも少なくない。環境省では、ガンマカメラを活用したリスクコミュニケーション推進事業を実施している。今回の現地視察会も、環境省と福島県が合同で開催したものだ。福島環境再生事務所市町村除染・廃棄物対策室の吉田勝利氏は、ガンマカメラの活用について、次のように説明する。「目に見えない放射線を可視化することにより、安全性に対する理解を深めていただければ、と考えています。市町村の除染担当者の方などに、地域住民の方々に対する説明会等の場で活用していただき、住民合意の形成に役立てていただきたいですね」日立コンシューマエレクトロニクス株式会社http://www.hitachi-ce.co.jp文/梅澤聡を“見える化”する仮置場の安全性に対する理解を促す取り組みが始まっています。場所:東京都千代田区29